JPEG・PNG・WebPの違いとストックフォトに最適な画像形式
ストックフォトに投稿する際、「どの画像形式を選べば良いの?」と迷ったことはありませんか?
画像形式の選択は、画質、ファイルサイズ、審査の通過率に直接影響します。この記事では、JPEG、PNG、WebPの違いと、ストックフォトに最適な形式について詳しく解説します。
主要な画像形式の特徴
JPEG(ジェイペグ)
正式名称: Joint Photographic Experts Group
特徴:
- 圧縮方式: 非可逆圧縮(データの一部を削除)
- 色数: 1,677万色(24ビット)
- 透過: 非対応
- ファイルサイズ: 小さい
- 適した用途: 写真、グラデーション、複雑な色彩
メリット: ✅ ファイルサイズが小さい ✅ ほぼすべてのデバイス・ソフトで表示可能 ✅ 写真の表現に最適 ✅ 圧縮率を調整できる
デメリット: ❌ 圧縮により画質が劣化する ❌ 透過に対応していない ❌ テキストやシャープなエッジの表現が苦手 ❌ 再編集・再保存で画質が低下
ストックフォトでの評価: ⭐⭐⭐⭐⭐ 最適
PNG(ピング)
正式名称: Portable Network Graphics
特徴:
- 圧縮方式: 可逆圧縮(データを完全に保持)
- 色数: 最大1,677万色 + 透過情報
- 透過: 対応(アルファチャンネル)
- ファイルサイズ: 大きい
- 適した用途: ロゴ、イラスト、透過画像、スクリーンショット
メリット: ✅ 画質が劣化しない ✅ 透過に対応 ✅ テキストやシャープなエッジが綺麗 ✅ 再編集・再保存でも画質を維持
デメリット: ❌ ファイルサイズが非常に大きい ❌ 写真には過剰な品質 ❌ アップロード時間が長い ❌ 一部のストックフォトサイトで非対応
ストックフォトでの評価: ⭐⭐⭐ 限定的に使用(イラスト、透過画像のみ)
WebP(ウェッピー)
正式名称: Web Picture
特徴:
- 圧縮方式: 可逆・非可逆の両方に対応
- 色数: 1,677万色 + 透過情報
- 透過: 対応
- ファイルサイズ: JPEGより約25〜35%小さい
- 適した用途: Web用画像、次世代フォーマット
メリット: ✅ 高画質でファイルサイズが小さい ✅ 透過に対応 ✅ JPEGとPNGの良いとこ取り ✅ 可逆・非可逆を選択可能
デメリット: ❌ 対応していないソフト・デバイスがある ❌ ストックフォトサイトで対応が限定的 ❌ 編集ツールのサポートが不十分
ストックフォトでの評価: ⭐⭐ 現時点では不向き(対応サイトが少ない)
ストックフォトプラットフォーム別の推奨形式
Adobe Stock
推奨形式: JPEG
要件:
- 解像度: 最低4MP(400万ピクセル)以上推奨
- 色空間: sRGB または Adobe RGB
- ファイルサイズ: 最大45MB
- JPEG品質: 高品質(Quality 10以上、Photoshopの場合)
PNG/TIFF:
- イラスト、透過画像、ベクター変換元の場合のみ推奨
結論: JPEGが最適
Shutterstock
推奨形式: JPEG
要件:
- 解像度: 最低4MP以上
- 色空間: sRGB
- ファイルサイズ: 最大50MB
- JPEG品質: 高品質(品質80〜100)
EPS(ベクター):
- イラストの場合のみ
結論: JPEGが最適
PIXTA
推奨形式: JPEG
要件:
- 解像度: Sサイズ: 600×400px以上、Lサイズ: 4,000×3,000px以上
- 色空間: sRGB
- ファイルサイズ: 最大50MB
- JPEG品質: 高品質(品質80〜100)
PNG:
- イラスト、透過画像の場合のみ
結論: JPEGが最適
iStock (Getty Images)
推奨形式: JPEG
要件:
- 解像度: 最低3MP以上(推奨: 8MP以上)
- 色空間: sRGB
- ファイルサイズ: 最大45MB
- JPEG品質: 最高品質
結論: JPEGが最適
共通の結論
ストックフォト投稿には、ほぼすべてのプラットフォームで JPEG が推奨されています。
なぜストックフォトにはJPEGが最適なのか?
理由1: 業界標準
JPEGは写真業界の標準フォーマットです。すべてのデバイス、ソフトウェア、プラットフォームで完全にサポートされています。
理由2: ファイルサイズと画質のバランス
ストックフォトは、購入者がダウンロードして使用することを前提としています。
PNGの場合:
- ファイルサイズ: 20〜30MB
- ダウンロード時間: 遅い
- ストレージ: 圧迫
JPEGの場合:
- ファイルサイズ: 3〜8MB
- ダウンロード時間: 速い
- ストレージ: 効率的
適切な品質設定(80〜95%)であれば、肉眼では判別できないレベルの画質を保ちつつ、ファイルサイズを大幅に削減できます。
理由3: 審査の通過率
ストックフォトサイトの審査では、画質とファイルサイズのバランスが評価されます。
- 過度に圧縮されたJPEG: ノイズやブロックノイズで審査落ち
- PNG: ファイルサイズが大きすぎて審査で敬遠されることも
推奨: 高品質JPEG(品質80〜95)
理由4: メタデータの互換性
JPEG形式は、IPTC/EXIF/XMPメタデータを完全にサポートしています。
これにより:
- タイトル、説明文、キーワードを画像に埋め込み可能
- 撮影情報(カメラ、レンズ、設定)を保持
- 著作権情報を記録
PNGもメタデータをサポートしていますが、JPEGほど広く使われていないため、ツールによっては読み取れない場合があります。
最適なJPEG品質設定
品質レベルの目安
Photoshop / Lightroom:
- 品質12(最高品質): ファイルサイズ大、画質の劣化なし
- 品質10〜11(高品質): おすすめ - ファイルサイズと画質のバランスが最適
- 品質8〜9(中品質): ファイルサイズ小、わずかに劣化
- 品質7以下(低品質): ストックフォトには不向き
汎用エンコーダー(0〜100%):
- 95〜100%(最高品質): ファイルサイズ大
- 85〜94%(高品質): おすすめ - ストックフォトに最適
- 70〜84%(中品質): 場合によっては審査落ち
- 70%未満: ストックフォトには不適
品質確認のポイント
書き出し後、以下をチェック:
✅ ブロックノイズがないか - 特に青空やグラデーション部分 ✅ エッジが綺麗か - 輪郭がぼやけていないか ✅ 色の再現性 - 元画像と比べて色が変わっていないか ✅ ファイルサイズ - 適切な範囲(3〜10MB程度)
色空間の選択: sRGB vs Adobe RGB
sRGB(標準)
特徴:
- Web・デジタルデバイスの標準色空間
- ほぼすべてのモニタ・デバイスで正確に表示
ストックフォトでの推奨度: ⭐⭐⭐⭐⭐
理由:
- 購入者のデバイス環境に依存しない
- Web表示で色が変わらない
- プリント時も適切に変換される
Adobe RGB(広色域)
特徴:
- sRGBより広い色域
- 印刷・プロ用途向け
ストックフォトでの推奨度: ⭐⭐⭐
注意点:
- sRGB非対応のデバイスで見ると色がくすむ
- Webブラウザで正確に表示されないことがある
結論
ストックフォトには sRGB が最適
Adobe RGBは、プリント用途がメインの場合のみ検討してください。
PNG/WebPからJPEGへの変換
カメラがPNGやWebPで撮影された場合、または編集ソフトでPNG保存してしまった場合、JPEGに変換する必要があります。
Photoshopでの変換
- ファイルを開く
- ファイル > 書き出し > Web用に保存(従来)
- 形式: JPEG
- 品質: 80〜95
- 色空間を sRGB に変換 にチェック
- 保存
Lightroomでの変換
- 書き出し設定を開く
- ファイル形式: JPEG
- 品質: 85〜95
- 色空間: sRGB
- 書き出し
AutoIPTCでの自動変換
AutoIPTCは、PNG/WebP画像を自動的にJPEGに変換します:
機能:
- PNG/WebP → JPEG 自動変換
- 品質95%で高画質を維持
- メタデータもそのまま保持
- バッチ処理で複数ファイルを一括変換
ワークフロー:
- PNG/WebP画像をアップロード
- AIがメタデータを生成
- JPEG形式でIPTC情報を埋め込み
- ダウンロード
変換とメタデータ設定が一度に完了するため、非常に効率的です。
よくある質問
Q1: RAW形式で投稿できますか?
A: ほとんどのストックフォトサイトはRAW形式に対応していません。RAWで撮影した場合、必ずJPEGに現像してから投稿してください。
Q2: TIFFはどうですか?
A: TIFFは可逆圧縮で高画質ですが、ファイルサイズが非常に大きい(30〜100MB)ため、ストックフォトには不向きです。一部のプロ向けプラットフォーム(Getty Imagesなど)でのみ対応しています。
Q3: PNGで透過画像を投稿できますか?
A: イラストや切り抜き画像の場合、PNGで投稿可能です。ただし、写真の場合はJPEGが推奨されます。
Q4: スマホで撮影した写真はどうすればいいですか?
A: スマホの写真は通常JPEGで保存されるので、そのまま使用できます。ただし、解像度が4MP以上あることを確認してください。
Q5: 圧縮しすぎて審査に落ちたことがあります。どうすればいいですか?
A: JPEG品質を**85〜95%**に設定してください。それでも落ちる場合は、カメラの撮影設定を見直す(最高画質で撮影)か、編集時のシャープネスを確認してください。
まとめ: ストックフォトに最適な画像形式
結論
✅ JPEG形式が最適
推奨設定:
- 形式: JPEG
- 品質: 85〜95%(Photoshop: 10〜11)
- 色空間: sRGB
- 解像度: 4MP以上(推奨: 12MP以上)
- ファイルサイズ: 3〜10MB
各形式の使い分け
| 用途 | 推奨形式 |
|---|---|
| 写真(風景・人物・物撮りなど) | JPEG |
| イラスト | PNG または JPEG |
| 透過画像(切り抜きなど) | PNG |
| ロゴ・アイコン | PNG |
| ベクターデータ | EPS(イラスト系サイトのみ) |
品質チェックリスト
投稿前に以下を確認:
✅ JPEG形式で保存されている ✅ 品質設定が85〜95% ✅ 色空間がsRGB ✅ ブロックノイズがない ✅ ファイルサイズが適切(3〜10MB) ✅ 解像度が4MP以上 ✅ メタデータが埋め込まれている
適切な画像形式を選ぶことで、審査通過率の向上と購入者の満足度向上につながります。
PNG/WebPで保存してしまった場合は、AutoIPTCで自動変換することで、簡単にストックフォト投稿に適したJPEG画像を作成できます。
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